アメリカNIFレーザー核融合の実験概要

 NIF(米国)が2022年12月4日にレーザーによって核融合を達成しました。
ダイヤモンド製の2mm径球殻カプセル(HDC)が高さ11mmホールラウムと呼ばれる容器に収納されています。この燃料カプセルは液体ヘリウムで冷やされ、DTを固体としました。このホールラウムに向けて192本のレーザービームが照射され、金が内張りされたホールラウムからX線がDTに2MJ照射されました。
 私の考案したMg球殻核融合はMgが自律的に球殻そのものを燃焼させ加熱、圧縮するものであり、レーザー核融合の他律的な加熱方式とは異なります。 
 しかし慣性核融合の観点からMg核融合はレーザー核融合の理論を参考することができました。特にアブレーション加熱や衝撃加圧効果及び圧縮効果はMg核融合の道を開きました。