|
マグネシウム(Mg)は650℃を超えるとCO2と爆発します。表1の通り、DT核融合の場合球殻内に重水D三重水素Tを充填したMg球殻を1200℃のCO2ボイラーに投入し、球殻内外の爆発力でDT核融合を起こさせ極めてシンプル革新型核融合です。この核融合をマグネシウム球殻核融合と呼びます。二酸化炭素とマグネシウムの特性から数μ秒の短時間の間に衝撃波を繰り返し、球殻内のDTを加熱し1億度以上の高温とし遂に核融合に至ると期待されます。
表-1 Mg核融合のDT核融合手順 |
|
核融合に至る過程 |
 |
(1) |
マグネシウム球殻にDT注入後、表面にMgO被膜 |
(2) |
球殻を1200℃のCO2ボイラーに投入。球殻が高速回転しながら加熱される。 |
(3) |
球殻内燃焼
450℃を超えてDT水がMgと燃焼しDTを製造するとともにMgを融解、DTは融解温度650℃になる。予備燃焼と燃料製造の働きを担う。 |
(4) |
遠心力が働きDTが球殻中央に集まる。 |
(5) |
球殻外部燃焼
球殻内が熱膨張し被膜が破れ球殻外が燃焼し圧縮が始まる。数万℃ |
(6) |
多重衝撃波発生。DTが圧縮加熱されLAWSON条件を満たし核融合に至る。 |
|
|